ムートン・ロートシルトの2012年ヴィンテージ！





シャトー・ムートン・ロートシルトの2012年ヴィンテージは、2010年などの当たり年には及ばないものの、前年の2011年を凌駕する高いクオリティを備えているとの見方が強いようです。


ボルドーでは2月の平均気温が過去50年で最低記録を更新、厳しい寒さとなった冬の一方で夏には激しい旱魃に見舞われ、降水量は例年より大幅に減少しました。その結果、ムートン・ロートシルトのブドウも糖分やタンニンが凝縮した果実となり、複雑なストラクチャーを持つ肉づきの良いワインに。


ダークチェリーなどの濃密な果実感、香ばしいコーヒー豆を思わせるオーク樽のニュアンス、柔らかなタンニンを持ちながら凝縮したボディ。ちなみにムートン・ロートシルトで、約3年の期間を経て完成した、新しい醸造施設でのファーストヴィンテージとなります。



■現代のピカソ、ミケル・バルセロによるラベルデザイン






ムートン・ロートシルトのワインと言えば、毎年デザインされるアーティストラベルも魅力の一つ。2012年ヴィンテージのラベルを担当したのは、スペイン・カタルーニャ出身の画家ミケル・バルセロでした。


「現代のピカソ」と呼ばれる彼が描いたこの作品は、シャトー伝統のエンブレムを現代風に蘇らせたもの。「グラン・ヴァン特有のバランスとハーモニーを想起させる」という、向かい合う2頭の牡牛が印象的です。