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価格4,620円(本体価格:4,200円)
価格6,457円(本体価格:5,870円)
G.H.マム
G.H.Mumm
かつてはF1のシャンパンファイトで名を馳せたG.H.マム。華やかなそのスタイルは挑戦するものへの共感と、応援が込められています。
G.H.マムの歴史〜国境を渡った情熱〜
フォン・マム家はドイツの由緒ある貴族の血を引く家柄で、その始まりは遥か12世紀まで遡ることができます。1761年にはドイツのケルンにおいて「P.A.マム」がピーター・アーノルド・マムの下にワインの醸造を手掛けており、ライン渓谷から採れるブドウでワイン造りを行っていました。
19世紀に入るとピーターの3人の息子たちは、シャンパーニュ地方の発泡ワインに注目します。3人はシャンパーニュ地方に自分たちの会社の支社を作ろうと、ランスにオフィスを置きました。当時まだ発展途上であったシャンパーニュ地方のワイン造りはこのマム家の息子たちによって牽引されます。
1827年、彼らはシャンパーニュ・メゾンとして正式に創業し、1852年に息子のうちの一人、ジョルジュ・エルマン・マムがメゾンを引き継いだのを機に「G.H.MUMM」と改名されました。ジョルジュ・エルマンは常に時代の先を見据え、最高品質の追求とともに社会貢献へも精力的に尽力した人物です。報奨金制度を導入し、また、いろんな事情で働くことができなくなった従業員のために、失業手当制度を整えました。
そして彼はまた類いまれなる冒険心の持ち主でもあり、世界中にシャンパーニュ造りを広めるために、自らヨーロッパ各地、オーストラリアやニュージーランドにまで足を延ばしたといいます。その熱意が伝わったのか、20世紀にはアメリカやロシア、ブラジルなどに約20の子会社を持つまでに事業は拡大していきました。
G,H,マムは古くからヨーロッパ各国の王室から愛されてきたメゾンでもあります。1904年には英国王室御用達に指定され、バッキンガム宮殿で行われたダービーの祝宴で振舞われるという、大変な栄誉を賜り、現在でもエリザベス2世の愛飲するシャンパーニュとなっています。
また、こちらのシャンパーニュは価格が高いことでも知られておりますが、その根底には「最も高価だからこその最高品質」という強い誇りがあります。高い価格は高い品質を保証するものであり、それを証明するかのようにメゾンのファンは増える一方。メゾンの売り上げは1879年の50万本からわずか30年で6倍の300万本にまで増加しました。
そこに心強い人物が加わります。取締役としてルネ・ラルーが加わり、「土壌が大切だ」という彼の先見の目を持ってブドウ畑の大々的な改革が行われます。およそ50年にわたるルネの指揮のもと、メゾンはさらなる発展を遂げました。そして、かねてより芸術に造詣が深かった彼は、G.H.マムが芸術家のパトロンになる橋渡しをします。モーリス・ユトリロやレオナール・フジタなどといった著名な画家たちが、自らの作品にG.H.マムを登場させることで、その名は確実に歴史に刻まれることとなったのです。
またレオナール・フジタは《G.H.マム ロゼ》のコルクのキャップにバラの絵を描いていることでも知られています。
1876年、ジョルジュ・エルマン・マムは一流の顧客への敬意を表して、キュヴェ・ブリュットのボトルに赤いシルクのリボンを飾ります。フランスで最も権威ある勲章の受章者に与えられる「赤色の綬(コルドン・ルージュ)」から着想を得たものでしたが、このアイデアがさらにこのメゾンの評価を高めることとなるのです。
この《コルドン・ルージュ》は、20世紀初頭の名だたる画家の作品の中に何度となく描かれています。そして、その強く華やかなシャンパーニュは世界中の著名人や偉大なシェフを虜にしているのです。
G.H.マムのシャンパーニュ造り
G.H.マムの自社畑は218haにも及びます。その大部分を占めるのがピノ・ノワール。全体の78%の栽培面積です。
シャンパーニュ地方の格付けは、土壌の品質、日当たり、ブドウの品種、栽培方法などで決められますが、319ある村のうちグラン・クリュはわずか17のみ。いかに厳しい基準が設けられているかが分かります。
そんな中でG.H.マムは自社畑の160haがグラン・クリュに指定され、さらに所有している畑すべてがシャンパーニュ地方でトップクラスと言われている村にあるというレベルの高さ。このメゾンの商品の25%は自社畑のブドウを使用し、残りの75%は信頼のおける生産者から買い付けたブドウを使用しています。こうすることで、安定した品質を維持できるのだといいます。
収穫は約3週間かけて行われ、摘み手の人数はおよそ1,000人。圧搾されたブドウは種や果皮が取り除かれ、大樽で20時間弱静置されます。そしてその上澄みが醸造樽に移されるのです。
区画ごと、品種ごとに醸造し、ブレンドの工程までそれぞれの土壌の特徴が混ざらないよう細心の注意を払います。そして、格付けには規定されていない「マロラクティック発酵」も、ここでは行われます。ワインの酸味をまろやかにする意味ではG.H.マムでは欠かせない工程なのです。
ブレンドは醸造責任者とそのチームが約2,000ものサンプルをテイスティングし、このメゾンにふさわしい味わいを造り出します。多い時では、77もの区画のワインがブレンドされることもあり、これはもはや職人技といえるでしょう。
特に優れた年はヴィンテージ・シャンパーニュを作ることもありますが、すべて醸造責任者であるディディエ・マリオッティによって決定されます。
瓶詰めされたワインはセラーでじっくりと二次発酵し、熟成を重ねます。70年の歳月をかけて手作業で掘り進められたセラーは、その長さ25キロ。このセラーには約2500万本のシャンパーニュが貯蔵されています。
G.H.マムでは格付けの規定で定められている18か月という期間より、はるかに長い2年半もの熟成をもって仕上げていきます。そして、最後に補糖の作業;ドサージュです。その配合は醸造責任者のみが知る門外不出のレシピ。これを終えて、ようやく世界中のファンの元へ届けられるのです。
G.H.マムのシャンパーニュ達
グラン・コルドン
グラン・コルドン・ルージュ
ロゼ
ドゥミ・セック
シェフ・ド・カーヴ・コレクション
ブラン・ド・ノワール
ブリュット・セレクション
ブラン・ド・ブラン
ルネ・ラルー