シャルル・ノエラは、かつてはあのアンリ・ジャイエとも比較される程の名の知れた偉大なドメーヌでした。しかし1980年代にドメーヌの一切は売却され、現存しない生産者です。

ドメーヌの売却後、畑はかのルロワやジャン・ジャック・コンフュロンなどの一流ドメーヌが買い取ったことでも有名ですが、「シャルル・ノエラ」という商標（ブランド）についてはドメーヌ・シャルル・ノエラの当主の子孫が運営するボーヌの優良ネゴシアンであるセリエ・デ・ウルシュリーヌが引き継いでいます。

こうして商標のみが受け継がれた形ですので、ワインの中身はネゴシアンのセリエ・デ・ウルシュリーヌが厳選して買い付けた別の生産者の造ったもの。しかし名前負けで終わらないのは、このネゴシアンの目利き、審美眼が確かなもので同業者からも高く評価されているためです。

セリエ・デ・ウルシュリーヌのモットーは、「親しみやすく、コストパフォーマンスの高いワインを提供する」ということ。厳選した契約農家からブドウを買い付ける他、オールドヴィンテージのボトル買いなども行っています。その品質の高さから、ルイ・ラトゥールやドルーアンなど他のネゴシアンもここから買い付けるほど、信頼・定評のあるネゴシアンなのです。