パーカーポイント　99点

このワインについて

シラーズ95%、ヴィオニエ5%。トルブレックのフラッグシップ・キュヴェ、ラン・リグの2003年は、完璧と言っても過言ではありません。バロッサに点在する8つの葡萄畑（樹齢94〜158年）から収穫。シラーズを主体に、4〜5％のヴィオニエをブレンド。新樽率60%のフレンチオークで熟成。

インクのような暗く深みのある紫色を湛えた2003年は、実にセンセーショナルで、ブラックベリー、ブルーベリー、ライチの実、燻製肉に仄かなアプリコットのニュアンスが香る、実に甘美なアロマが広がります。エレガントでいて、実に力強く、芳醇で凝縮感のある濃厚な味わいに、余韻の長い後味がどこまでも続きます。正に作り手の渾身の力作であると同時に、バロッサ・シラーズのモダン・クラシックの鏡とも言えるワイン。20〜25年は素晴らしい味わいが続きます。（飲み頃：2006-2031年）

生産者について

トルブレックはオーストラリアで最も有名な産地バロッサ・ヴァレーに、新たな伝説を打ち立てました。デイヴィッド・パウエルが1994年に設立し、ローヌ品種の古木から造る凝縮したワインで、すぐに国際的な評価を得ました。パウエルが2013年にワイナリーを去った後も、ピート・ナイトが経営し、クレイグ・イズベルを中心とする醸造チームが、そのまま仕事を引き継いでいます。

ロバート・パーカーは最初からトルブレックのファンで、高得点を連発して、スターダムに乗せました。「赤ワインはすべて、高価でないキュヴェですら見事。ラン・リグは世界で最もファッショナブルなワインの一つになった。オーストラリア版ギガルのコート・ロティ・ラ・ムーリンヌとして、お金を払うに値する。」と絶賛しています。